小児 大百科

小児医療が抱える問題

小児科の医師不足

近年の傾向として、毎年医大を卒業する6,000人中、小児科へと進む学生はわずか100人というのが現実です。小児科医は医師の中では3Kの職場として有名です。3Kとはきつい・休暇がとれない・給料がやすいです。

さらに小児科は多くの総合病院などでも赤字を出し続け経営を圧迫しており、なかには小児科を閉鎖する総合病院すらあります。小児科が赤字を生み出し続けるのには、いくつかの理由があります。

成人と比較すると子供は病状を上手く説明できませんので正確な判断をするためには診察にかかる時間が大幅に必要になります。また、注射など子供が嫌がる医療行為を行う際は泣く子をなだめたり、カラダを抑えたりと人手も必要になりますので、それだけ人件費も必要になります。

そしてなにより診療報酬が低いことが最大のネックなのです。診察は大人より手はかかる上に、子供は比較的に薬の量を抑えるため診療報酬は必然と低くなります。ほとんどの総合病院では小児科は赤字を生み出しているのが現状なのですが、赤字だからといって小児科の夜間診療を中止したり小児科を閉鎖できないというのが現状です。

ある小児科医の勤務実態を紹介すると、通常勤務は午前9時から午後5時までなのですが、業務を終えるのは深夜11時頃。午後5時以降はサービス残業です。この病院は、365日24時間の救急医療体制を、小児科医15人で組んでいるのですが、内科医の当直が月2から3回に対し、小児科医は月4から6回は当たり前なのです。このようなケースは決して稀なケースでは無いと言うから驚きです。

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